HOME > TOPICS > Report 是枝監督が語った、映画『空気人形』への思い (6/22付)
アスミック・エース配給「空気人形」(製作:エンジンフイルム+バンダイビジュアル+テレビマンユニオン+衛星劇場+アスミック・エース)の完成披露記者会見が6月18日、東京の渋谷東武ホテルで行われ、是枝裕和監督、出演のARATA、板尾創路が登壇した。
本作は、本年度カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品でワールドプレミアを果たし、世界中の映画人から熱狂的に迎えられた、是枝監督の最新作。これまでオリジナル・ストーリーにこだわってきた是枝監督が、この原作(業田吉良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』小学館ビッグコミックススペシャル刊)だけは例外と、出会いから9年を経て満を持して映画化した"ファンタジック・ラブストーリー"(116分)。
他に、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、さらにオダギリ ジョー、富司純子が出演している。脚本・編集も是枝監督が手掛けた。今秋、渋谷シネマライズ、新宿バルト9他で全国公開。
▼是枝監督の話 カンヌ国際映画祭のワールドプレミア以降に再編集し、なんとか今日の完成披露試写会に間に合わせることが出来た。結果、カンヌで上映したものは未完成版となってしまい申し訳ないが、2時間を超えていたのでまわりの要望もあり、再編集にトライしてみた。すると、非常に“人形”の感情を中心にして、意外と気持ち良くシェイプアップ出来た。
原作に、破れたビニールの体から空気が漏れた後、好きな人の息で満たされていくという非常に官能的なシーンがあり、それが出発点で、自分でも詩を書くように撮りたいと思っていた。非常にコメディセンスがあり、ナイーブな演技も出来るペ・ドゥナさんとはいつか一緒にやりたいと思っていた。いわゆる“ラブ・ドール”が人間になるという設定だが、これは人間に対する映画だとお願いしたら引き受けてくれた。人形が人間になるプロセス、成長していく感情を求めたので、僕も彼女もあまり人形を意識しなかったと思う。
(文化通信速報 6月22日付)
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